犠徳山本覚寺

● なぜ何日間もかかるの？

この度の五重相伝は五日間で行います。なぜそんなに長く法会をつとめるのでしょうか。

これは、ご自分の身と心を何も調えずにお受けになっても「五重は受けたが何のことだか分からなかった」ということになりかねません。「心田を耕す」といい、田植えでも肥えた土をつくる準備期間が必要なのと同じことです。また途中は飛ばして肝心な所だけ知ればよいなどと考えがちですが、信仰の世界では通用しません。家を建てるにもまずは土台から積み上げていくように、正しく順序を踏んで念入りに積み上げていくのが五重の「重ねる」という意味で、五日間の中でしっかりとした心構えで成満いたします。